障がい者の方が社会復帰できるよう、就労継続支援A型作業所を知りたいと思っても、たくさんあって迷いますよね・・・。
また、昨今はコロナの影響もあり、障がい者の働き方にも影響が出ています。
「そもそも就労継続支援A型作業所って、どんな仕事をするの?」
「就労継続支援B型作業所とは、どう違うの?」
「就労継続支援A型作業所って、どんな人にオススメ?」
「コロナによって、障がい者の就労にどんな影響が出ているの?」
といったことに、疑問を持たれているかもしれません。
そこで、この記事では、
・就労継続支援A型作業所の仕事内容
・就労継続支援B型作業所との違い
・就労継続支援A型作業所に通うのにオススメな人
・障がい者就労における、コロナの影響
について、解説していきます。
就労継続支援A型作業所ってどんなところ?
企業への一般就労に向けて、継続的に仕事ができるようにするための場所です。
主な仕事内容は大きく分けて、
・パソコン作業
・軽作業
・事業所外活動
に分けられています。
パソコン作業の場合、データ入力やWebデザイン、メルカリなどフリマサイトの出品代行などの仕事があります。
近年は一般就労の採用において、簡単なパソコン作業ができるかどうかを見ている企業も増えてきました。
就労継続支援A型事業所で、パソコンでの作業に慣れておくことは、将来、障がい者として就労するときのメリットとして働くでしょう。
軽作業の場合、商品の梱包や検品など、誰にでも簡単にできる作業をおこないます。
作業は多岐にわたるため、自分自身に合った仕事を見つけることができます。
事業所によって、仕事の内容は変わってきます。
そのため、実際に見学などをして確かめてみるとイメージが湧きやすいかもしれません。
事業所外活動の場合、一例として、清掃活動があります。
その場合は、
・ホテル
・事務所
・倉庫
などの清掃をおこないます。
事業所から離れて作業することになるため、決められた場所で黙々と作業するのが苦手な人にとっては、取り組みやすい仕事といえるでしょう。
私たちの就労継続支援A型作業所である、やさしいあおぞらでは、軽作業がメインです。
・タグカット
・値付け
・商品ピック
・梱包や仕分け
・検品
・アソート梱包
・清掃(事業所外活動)
といった作業を通じて、一般就労するための経験を積むことができます。
やさしいあおぞらの詳しい業務内容を知りたい方は、こちらのページをご覧ください。
B型就労支援作業所との違いは?
A型就労支援作業所とB型就労支援作業所では、
・雇用保険の有無
・作業に対して、時給で賃金をもらうか、工賃で賃金をもらうか
という違いがあります。
就労継続支援A型作業所では時給、就労継続支援B型作業所では工賃で賃金をもらいます。
また、賃金の支払い形態が違うことにより、もらえる賃金も大きく変わってきます。
厚生労働省が発表している『就労継続支援事業所における平均賃金・工賃月額の推移』(https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000735614.pdf)によると、
就労継続支援A型作業所の場合は、令和元年で78,975円が平均賃金月額となっています。
いっぽうで、就労継続支援B型作業所の場合、令和元年で16,369円が平均賃金月額となっています。
また、大阪府に限定すると、就労継続支援A型作業所の場合で82,097円です。
全国平均より3,000円ほど高い水準となっています。
いっぽう、就労継続支援B型作業所の場合には、12,688円と全国平均よりも4,000円ほど下回っています。
作業内容については、どちらも軽作業が主な仕事です。
しかし、就労継続支援B型作業所のほうが比較的、簡単な仕事が多いです。
また、就労継続支援A型作業所では週5の勤務となっています。
一方で、就労継続支援B型作業所では開所日に自分が通える日数、時間だけ通うことになります。
週1~、1時間~といった短期間から働くことができるため、
「週5も通所することができるか不安・・・」
といった方でも、就労継続支援B型作業所なら働くことが可能となっています。
もちろん、徐々に仕事に慣れてこれば、通所時間を増やしていくことも可能です。
就労継続支援A型作業所はどんな人にオススメ?
いっぽう、就労継続支援A型作業所は、
「働く意欲はあるけれど、フルタイムで働くことには不安がある・・・」
という人にとってはオススメです。
なぜなら、就労時間が基本的には4時間のところが多いからです。
就労時間が短いため、あなたのペースに合わせて、働くことが可能です。
また、スタッフも障害に対する理解を持っている方が多いです。
そのため、無理をせずに働けるように、見守りや声掛けをしてくれます。
一般的な会社と比べると、ストレスなく仕事に取り組むことができるといえます。
コロナの影響で障がい者の就労はどう変化している?
令和2年度 ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめによると、コロナの影響もあり、障がい者の就職件数や就職率は減少しています。
厚労省:令和2年度 ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況などの取りまとめを公表します~コロナ禍において「障害者の就職件数」が減少~
・ハローワーク就職件数の対前年比:-12.9%
・ハローワーク就職率の対前年比:-3.8%
コロナの影響は、障がい者の雇用率にも大きな影響を与えているといえるでしょう。
そのため、就職する際の書類審査や面接が厳しくなっています。
書類審査では、過去の勤務歴を書かなければいけません。
そのため、障がいによって就労期間にブランクがあると、不利になると言えます。
また、面接では、
「この人は障がいがあっても、うちの会社で働くことができるのだろうか?」
ということを問われるでしょう。
その際に、就労継続支援A型作業所に入所していると、
・一般就労と同じく、週5勤務でも働くことができる
・1日4時間以上、働くことができる
・与えられた仕事を遂行する力がある
という実績を作ることができます。
そのため、将来的な一般就労のためにも、まずは就労継続支援A型作業所で経験を積むことをオススメします。
最後に
「実際の就労継続支援A型作業所って、どんなところなんだろう?」
という疑問を持たれた方は、ぜひ一度見学のお問合せをしてみましょう!